第47回 フックをつくれ

平昌オリンピックの男子フィギュアSP。



日本の羽生結弦選手が首位に立ちましたねー

4カ月前のケガからの王者復活劇は

まさに圧巻のひと言。



羽生選手の精神力に脱帽するとともに

投げ込まれた「くまのプーさん」の

ぬいぐるみの多さにも衝撃を受けた私。



羽生結弦選手と言えば

「くまのプーさん」好きは有名。


マラソンのQちゃんこと

高橋尚子さんと言えば小出監督。


芸人の小島よしおさんはマッチョに海パン。


ラッパのマークの正露丸…

ほら、なんて名前の会社でしたっけ??



という風に

会社名は分からなくても

通じる商品なんかも

世の中にはたくさん存在しています。

(答えは大幸薬品。聞いたことあります?)



やっぱり人物も「商品・サービス」も
代名詞となる「何か」を持っているとかなり有利。



星の数ほどたくさんある

商品・サービスの中から

見つけてもらおうとするなら尚更です。



それなのに

「らーめん」とだけ書かれた看板を

オモテに掲げている飲食店。



お洒落な外観だけれど

どんな人がカットしてくれるのか

中身が見えないヘアサロン。



たまたま訪問しても

わずか1秒で直帰されてしまう

無味乾燥なウェブサイト。



ほかにも他店・他社との

「違い」が見えない

ビジネスもこれまた無数にあるんです。



でも、「何か」が代名詞となるには

長い年月か、圧倒的なシェアを獲得するか、

その2つくらいしか方法はないのでしょうか。



いや、決してそんなことはないはず。



以前のブログで

「違い」を作って「広く伝える」。

ビジネスはこれがすべてである、とお伝えしました。

では具体的にどうやって

「違い」をつくれば良いのか?



私が考える「違い」とは「フック」のこと。
「フック」とは「引っかかり」のことです。



「広告」や「コピーライティング」の世界では

比較的よく使われる言葉の1つで



人のニーズ・ウォンツに

「引っかかる」要素のことだと

私は捉えています。



「引っかかる」要素を

考えるときに役に立つのは



これも以前に紹介した

アメリカの伝説的なコピーライター

ジョン・ケープルズが唱えた

効果的なキャッチコピーの3要素。



1.ベネフィット(得になること)
2.ニュース(新しいこと、新情報)
3.好奇心(知らないこと、珍しいこと)



この中で2、の「新規性」です。



新商品・新サービス。

新しいコンセプトのビジネス。

それを伝えるための

新しい切り口のコピーライティング。

はっと目を引くような新しいデザイン。



これらすべてが「フック=引っかかり」です。



たとえば大ヒットしている

「ニンテンドースイッチ」は

外にも持ち運んで遊べるし、

家でもテレビにつないで遊べるし

本体からコントローラーを外して遊べるという

まったく新しいコンセプトの携帯ゲーム機です。



私が驚いたのは

浸透しない化粧品「美カンヌ化粧品」。



日本中で話題になった

ベルギーの老舗チョコレート菓子専門店「ゴディバ」の

日本経済新聞に掲載された全面広告でのコピー


「日本は、義理チョコをやめよう」


こんな「フック」のある広告は

最近あまり見かけませんでした。



私の周りでも

山口県には存在しなかった

「牛すじカレー専門店」というコンセプトで

JAL(日本航空)に取材されるくらいの

繁盛店になったクライアントさんがいます。



これらはすべて

意図的に「フック」を作ったことが

ヒットの要因となっています。



金子みすゞの詩の中に

「みんな違ってみんないい」

という一節がありますが



そもそも「違い」がなければ

お客様から選んでもらえません。



商品・サービスの中に

必ず「違い」「フック」をつくって

選ばれるようになってくださいね。



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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