第501回 判断の失敗
とっさの判断なんて信用できない!
こんばんは、
日報コンサルタントの伊藤博紀です。
先日、福岡に
クルマで遊びに行ったんですね。
そうしたら
高速道路の電光掲示板に
「下関~王司 事故渋滞5キロ」の
表示を見かけたんですよ。
それを見たのが
美祢西インターチェンジ付近。
いまにして思えば
あの時すぐに判断していれば
大渋滞を避けることが出来ていたのに…。
この日、
何が起こったかと言うと
山口県を横断する
高速道路の中国自動車道には
通称「魔のカーブ」と言われる
死亡事故多発地帯があるんですね。
数年前に
お笑い芸人の桜塚やっくんが
関連事故で亡くなったことでも
一躍有名になった高速道路の危険区域。
その「魔のカーブ」付近で
交通事故が起こったらしくて
事故渋滞が発生していたのでした。
実はこのとき、
なぜか私は事故を甘く見ていて
どうせ1車線規制される程度だろうと
安易に判断してタカをくくっていたのでした。
もし本当に
大規模な交通事故なら
高速道路は封鎖されてしまって
なかば強制的に
途中のインターチェンジで下ろされて
迂回することになるだろうと考えたんです。
だから、
封鎖されるまでは
突き進んでしまえ、と判断したのでした。
それが
そもそもの判断ミスの始まりでした。
実際は
私が予想するより
事故の状態がひどかったのか
3連休でいつもより
クルマの「通行量」が多くて
処理能力をはるかに超えていたのか
本当のところは分かりませんが
大渋滞になってしまい、
通常30分程度で済む
美祢市から下関市までの距離に
なんと1時間半もかかってしまったんです。
私は盲目的に
福岡までの移動方法を
高速道路1択で考えていたので
臨機応変に軌道修正するのが
ちょっと面倒くさいという考えが
頭の中にあったのは否定できません。
なんでも私たち人間は
自分が一度下した決断を変えないためなら
事実を曲げてでも都合よく解釈しようとする
困ったところがある生き物なんだとか。
ですので
普段から自分自身の判断の特性を
しっかり把握しておく必要がありそうですよね。
こんな風にビジネスでも
今回と同じような判断ミスや
してしまった決断への「しがみつき」は
あなたの会社でも普通に起こっていませんか?
では
どうすればいいのか?
おそらく
それまでのプロセスを一旦捨てて
その時点を基準にしてフラットに考えることと
本当の意味で
正確に「意思決定」するなら
悲観ケース、
普通ケース、楽観ケースの
3つの場合のシミュレーションをして
「発生確率」と
期待できる効用の「重みづけ」で
意思決定するしかないでしょうね。
そうは言っても
高速道路の運転中に
じっくり考える余裕なんてないので
私たちはついつい
直感で判断してしまうワケです。
こういう
リスク要因に関しては
「先回り」して考えておくというのが
もっとも効果的な方法ではないでしょうか。
いちいち
そんなこと考えてられないよ!
あなたが
そう仰るのはよく分かります。
私のように
休日のレジャー程度なら
少しくらい判断を間違えてしまっても
身を削られるような痛手にはなりませんが
もしこれが
ビジネスだったらどうでしょうか?
そんな悠長なこと言ってられないはず。
ですから、
ビジネスに限っては
はじめにリスク要因を想定して
しっかりと
「先回り思考」、「先回り行動」して
リスクの軽減をしておきたいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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