第470回 「与える男」
人間関係のストレスを
ほんの少しだけ軽減する方法。
キリスト教の
「まず与えよ」という言葉は
世間一般でもよく引用されますが
原典は『新約聖書』
(ルカによる福音書第6章)に出てくる
「与えよ、さらば与えられん」らしくて
それが実は
一般的に考えられている、
「先に何かを与えれば
後から見返りが返ってくる」
という物的な
報酬関係を表す言葉ではなくて、
本当は、
「無償の奉仕、
無条件の奉仕によって
自己の内面や、他者を通じて
神の祝福が与えられる」
という意味合いなんだとか。
ただ、
物的報酬、
精神世界的な報酬どちらにせよ
「先に与える」ことが
人間関係において大切だということ。
つまり、
「与える人」になることが
私たちが幸せな人生を送るのに
必要なことなのかもしれません。
私も
できることなら
幸せになりたいので(笑)、
常々
「与える男」になりたいと
心掛けているんですけど、
なかなか難しいものですよね。
私のような
器の小さい人間は
つい「等価交換」を求めてしまいがち。
そこで私は
「与える男」になるための
1つの訓練、「マイルール」として
フェイスブック、
インスタグラムなど
SNSのタイムラインの
すべての「投稿」に対して
「いいね!」をするようにしています。
(ネガティブ発言、公序良俗違反は除く)
やっぱり
SNSの「いいね!」くらい
人に与えてあげられなくて
何が「与える男」だ!と思うんですよね。
社会学者
ロバート・チャルディーニの名著
『影響力の武器』(誠信書房)によれば、
私たちには
「返報性の法則」という
心理的な傾向が備わっていて
何かをもらったら
「お返しをしなきゃ!」と
思ってしまうようです。
ですから
「先に与える」ことによって
まわり回って自分にも恩恵がある。
当然、
組織に対しても
この原理は「活用」できるわけで
心の底から
相手を「認める」ことが出来れば
まわり回って自分も「存在承認」してもらえる。
組織のために
無償で駆けずり回ることが出来れば
組織の構成員は協力・貢献してくれるようになる。
最近はやりの
「サーバントリーダー」でも
チームに対する「奉仕の精神」が
求められている所以ですよね。
「与える」ことが出来れば
状況を変える力が生まれることがある。
そう思えば
「与える」ストレスは
解消できるかもしれませんね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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