第466回 前提の「聖域化」現象
その前提は
本当に正しいですか?
なんか最近、
上手に時間が使えてないな~
そんな風に思ったら
あなたならどうしますか?
長年親しんだやり方を
スパッと変えられるでしょうか?
おそらく
そんなに簡単ではないはずです。
なぜなら
私たち人間はそんな風に
臨機応変に変化できないからです。
よく言われることですが
私たちには
いまの状態をなるべく「維持」しようとする
心理的・物理的な傾向が備わっていますよね。
たとえば
中学生の頃に
理科で習う「慣性の法則」。
慣性の法則とは、
外部から「力」を加えない限り、
静止している物体は
そのままそこに止まり続け、
動いている物体は
その速度を保ったまま
同じ速さでまっすぐ進み続けるという
物理的な法則のこと。
1つ例を挙げれば、
電車に乗っていて
発車するとき、停車するときって
身体が傾いて倒れそうになりますよね。
あれがまさに慣性の法則で、
「運動の第一法則」とも呼ばれています。
また、
心理的な傾向とは
すでに存在する物事を
2→3にするような行為は
比較的「容易」に感じるのに
0→1のような
新たに何かを生み出す行為となると
私たちは途端に「面倒」くさく感じる。
つまり、
現状維持・微調整は得意で、
新しいことを始めるのには
「ストレス」を感じるということ。
これは
私たちの誰しもが持つ
共通した「傾向」なのではないでしょうか。
私も最近、
「時間が上手に使えてないな~」と感じて
「時間配分」を見直している途中なのですが
ふと気が付くと
スキマ時間の活用や
処理速度アップといった
「微調整」策ばかりに目が行きがちで
抜本的な
時間配分の見直しになるような
「改善策」が打ててなかったんですよね。
そこで、
私の時間の使い方を
ざっくり見てみると、
5:00~7:00 読書
7:00 朝食、支度
9:00 移動
9:30 出社
10:00 朝礼
10:30~12:30 日報添削(前後する)
11:00~21:00 面談、営業、ブログなど
といった
感じになっていて、
「面談」と「営業」で
スケジュールがパツパツの時は
「日報添削」の時間が取れなかったりする。
あるいは
その逆も当然あって、
「日報添削」に時間を取られ過ぎて
「面談」の準備や「営業」の時間を
削らなければならなくなったりする。
ここでは
客観的な第三者から見れば、
「読書」の時間を削ればいいじゃん。
当然そう思いますよね?
しかし、
私たち日報コンサルタントにとって
本を読んで
知識やノウハウをインプットするのは
他業種でいう「仕入れ」と同じようなもので
インプット作業は、
自分という商品を買ってもらうために
絶対に削れないビジネスサイクルの1つ。
ですから
朝の読書の時間を
ついつい「聖域化」しがちで
時間配分の可能性を
自ら狭めてしまっていました。
要するに、
「パターン化」の罠に
ハマっていたんですね。
とくに最近は、
私のクライアント様の
日報提出率がとても高くて
1日の添削枚数がかなりな量に。
「日報添削」は
2営業日以内に返すという
クライアント様との「約束」があるので
後回しにしたり、
添削が贈れたりすると、
どんどん使える時間が少なくなって
全体の「時間配分」が難しくなる。
私もどんどん
時間配分が難しくなってきていました。
そこで、
「日報」が提出される
時間帯分析をしてみると、
夜遅く届くケースが多いことが分かり
だったら
早朝の読書の時間を
スキマ時間でこなしたり
別の時間帯に移動させて
早朝、集中的に
「日報添削」をやった方が
1日が上手く回るんじゃないか?
当事者ではなくて
客観的な第三者から見れば
必然的にそう思えるはずです。
ところが、
当事者の私からしてみれば
習慣を変える「ストレス」と
前提条件の「聖域化」が災いして
ゼロベースで考えられなくなっている。
似たようなケース、
あなたにもないでしょうか?
物事の「前提条件」を変えてみれば
意外と解ける問題が転がっていないでしょうか?
前提の「聖域化」現象、
気をつけたい傾向ですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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