第460回 販促の「映画プロモーション方式」

絶対に失敗できないときの
プロモーションはどうする!?



先日、

大ヒットしている

映画『KINGDOM』を観てきました。



原作は

中国春秋時代を舞台にした

壮大な歴史エンタテイメント作品で



『週刊ヤングジャンプ』に連載中で

累計発行部数4,000万部の大ヒット作品。



日本映画史上

かつてないスケールの映画で

総製作費は10億円を超えるんだとか。



こんな莫大な予算を投じて

もし「大コケ」してしまったら?



あー、恐ろしい!

考えたくもないですよね(苦笑)



ですから

配給会社はあの手この手で

「プロモーション」を企画して

失敗するリスクを軽減するのに躍起です。



大作映画が公開されるたび

どんな「プロモーション」が

行なわれているか観察していた私は



大作映画の

「プロモーション」によく使われる

定番の「手法」があることに気付いたんです。



それがコレです

この手法が

どのように使われているかと言うと



たとえば

ここからは完全に

私の創作の「プロモーション」ですが



【製作のキッカケ(着想)】

「累計4,000万部の大人気コミックで

  ファンから実写化の要望が強かった」

などと興味をそそる話で知ってもらい、



次に、

【ストーリー、想い】

「この中国を舞台にした壮大なスケールの

 歴史エンタテイメントを実写化したいと思った」

と原作者や佐藤信介監督の「熱意」を伝え、



【キャスト発表】

主演は山崎賢人、吉沢亮のW主演。

山の民の強く美しき王、

楊端和(ようたんわ)に長澤まさみ、

作品のアイコン的存在の王騎将軍には大沢たかお。



など

豪華なキャストを惜しみなく伝えて

原作ファン以外の「観てみたい」欲求を膨らませる。



【撮影順調】

20日間にも及ぶ

大規模な中国ロケを敢行した話をして

「これは本気度が違うぞ」と期待させ、



【撮影裏話】

1,000年に1人の美少女

橋本環奈が撮影中に転倒したとか

作品への期待が途切れないようにする。



【いよいよ公開】

ストーリーの「あらすじ」と

壮大なアクションシーンで興奮させて

映画公開前の期待を究極まで高める。



【今日から公開】

各種メディア露出を通して

観客動員のロケットスタートを図る。



さらに、

【お陰様で絶賛公開中】

私たち忙しい現代人の

「うっかり観るのを忘れていた」問題が

なるべく起こらないように気をつける。



また、

【観客の感想】

「涙が止まりませんでした」

「こんな映画見たことない」とか

実際に見た観客の「感想」を流して



そこまで作品に

期待していなかった人にも

見てもらえるように仕掛ける。



そして、

【今週末で終了!

 まだの人はお急ぎください】

駆け込み需要をもれなく刈り取る。



最後に

【来週からは○○がスタート】

同じ配給会社の

他の作品への動員も忘れない。



こんな風に

大作映画のプロモーションは

行なわれていることが多いんです。



そして、

これは商品・サービスの

「販促」にも応用できる!



そう思って私は

日報コンサルタント 伊藤の

オリジナルセミナーである



「飲食店経営者向け
 販促の『仕組み化』で
   誰でも売上が伸びる販促セミナー」



の中で

何度も紹介してきました。



そうすると、

この販促の「映画プロモーション方式」が

参加した経営者の方からかなり好評で



日報ステーション代表

中司祉岐が3月に発行した書籍、



『小さな会社の売上を倍増させる

         最速PDCA日報』

       中司祉岐(日経BP社)


の中でも、

私のクライアント様、



牛すじカレー専門店

「クイーンズカレー」さんの

素晴らしいV字回復の事例とともに

紹介させていただきました。



詳しくは

書籍を読んでもらえれば分かりますが



たとえば

「レストラン伊藤」という

飲食店があったとしたら、



【制作のキッカケ(着想)】

「まさに今が旬の○○を贅沢に使って



【ストーリー、想い】

「まさに今が旬の○○を

  ぜひ食べてもらいたい!」



【キャスト発表】

「まさに今が旬の

 ○○と△△を贅沢に使います」



【撮影順調】

「試作品の画像を公開しながら

  旬の素材のおいしさを伝える」



【撮影裏話】

「□□を隠し味に使うことで

  より○○の味が引き立ちました」



【いよいよ公開】

「ご紹介してきた

来月の限定メニューが

いよいよ来週から発売です」



【今日から公開】

「お待たせしました!

  ついに今日から発売です!」



【お陰様で絶賛公開中】

「新作のメニューが

  大好評をいただいています」



【観客の感想】

「お客様に写真を撮らせてもらって

   おいしかった感想をお伝えする」



【今週末で終了!まだの人はお急ぎください】

「食べ忘れ、来店忘れを防いで

  駆け込み需要を刺激する」



【来週からは○○がスタート!】

「来月からは××が発売。乞うご期待!」



といった

「プロモーション」でしょうか。



大切なのは

「情報発信」を一度で終わらせないこと。



新作メニューにしろ

新商品にしろ何にしろ、



発売までには

時間や費用もろもろ

相当のコストがかかっているはず。



それをたった1回や数回の

お知らせで終わらせている人が

あまりにも多すぎる!



ほんとーに勿体ない!



広告業界には

ハーバード・クラグマン博士の

「スリーヒッツセオリー」というのがあって



どういうものかと言うと

「広告の露出頻度は3回目で

 ターゲットに有効な効果を示す」

とされている理論のこと。



これはつまり、

私たちはたった1回

何かの情報に触れたくらいでは

とうてい行動を起こすには至らないということ。



ですから

この販促の「映画プロモーション方式」のように

何度も何度もコンテンツを使い回ししてほしいんですね。



だって

「大コケ」したらヤバくないですか?



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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「自分らしさを独自の強みに変えればビジネスは変わる!」 社員5名以下の会社の売上を伸ばす専門コンサルタント。 山口市、宇部市など山口県内を中心に飲食店、理美容室、士業、花屋、営業会社など多種多様な業種のクライアントの売上を改善させている。 ちょっとしたビジネスのコツ、販促のやり方など実際の事例を中心にお役立ち情報を発信中。