第416回 スタートは「需要」ではなく「ジョブ」。

「マンガ喫茶」と「ネットカフェ」、
お客様の「需要」は果たして同じだろうか?



大学生の頃、

家に居ても退屈で

おなかも空いてくると



食事も兼ねて

アパートから少し離れた

「マンガ喫茶」で時間を潰すのが

大学生の私の日常茶飯事でした。



アパート暮らしの

男子学生にとっては

料理を作るのも面倒くさい。



コンビニや

スーパーに行く位なら



食事を兼ねて

むかし好きだったマンガを

むさぼるように読みながら

ダラダラ過ごしたい。



そんな風に

考えるのも自然な流れ。

※学校行けよ(笑)



何しろ当時は

ようやく携帯電話が出始めた頃で



ネット接続や閲覧は

NTTドコモの「i-mode」という

世界初の携帯電話IP接続サービスを通してで、



当然、

現在のスマホのように

サクサクとウェブページを

閲覧できる時代ではなく



とても

「ヒマつぶし」になるような

シロモノではありませんでした。



つまり当時は、

「ヒマをつぶす」ということが

ビジネスになりやすい時代だったとも言えます。



それから数年が経ち、

インターネットが

世の中に普及してくると



「マンガ喫茶」という業態が

「インターネットカフェ」と呼ばれる業態に

徐々にシフトチェンジしてきました。



当初は

「ヒマつぶし」という

世の中の「需要」を満たすために

生まれ出たはずの「マンガ喫茶」が

(あるいは過去の漫画コンテンツを楽しむ)



現在では、


・高速ネット環境で

 ネットゲームをする

・カラオケやダーツ、

 ビリヤードを楽しむ

・集中して勉強、仕事する

・簡易宿泊をする



という風に

「ヒマつぶし」という

やや後ろ向きの消費から



「楽しむ」という

少し積極的な消費へと

変わってきていると思いませんか?



「需要」が「提供物」を変えたのか、

「提供物」が「需要」を変えたのか。



おそらく

どちらも影響を与えながら

まるで「螺旋」(らせん)のように

市場を形づくってきたのではないでしょうか。



ここから分かるのは、

目まぐるしく移り変わる社会の中で



お客様の本当の「声」、「需要」を

しっかりと捉えて商品・サービスを

変化させていく企業がやはり勝つんだということ。



名著『イノベーションのジレンマ』で有名な

ハーバード・ビジネススクールの

クリステンセン教授の「ジョブ理論」では、



消費者ニーズ(需要)を

的確に捉えるためには



お客様が片付けたい

「ジョブ」(用事)を見つけて



そのジョブを片付ける

「解決策」と「消費体験」を

商品・サービスによって提供することが

目指すべきゴールだと提唱されています。



私たちのお客様の

片づけるべき「ジョブ」は何でしょうか?



きちんと見つけられていますか?



………………………………………………………………………

日報コンサルタント 伊藤博紀

※「応援日報」サービスのお問合せは

(株)日報ステーション TEL 083-976-4124 まで

ホームページ: http://nippo-st.com/

メルマガ  :「なかづか日報 一日一語」

↓↓↓登録は下記より↓↓↓

        http://nippo-st.com/magazine01.html

………………………………………………………………………

1分で読める!小さな会社の販促の極意 日報コンサルタント 伊藤博紀の販促ブログ

「自分らしさを独自の強みに変えればビジネスは変わる!」 社員5名以下の会社の売上を伸ばす専門コンサルタント。 山口市、宇部市など山口県内を中心に飲食店、理美容室、士業、花屋、営業会社など多種多様な業種のクライアントの売上を改善させている。 ちょっとしたビジネスのコツ、販促のやり方など実際の事例を中心にお役立ち情報を発信中。