第371回 「おみくじ」の由来からビジネスを考える
仕事始めで「お宮参り」した際に
「くじ」を引いたら「お酒」が当たりました♪
神社にお参りに行くと
「おみくじ」がありますよね。
「初詣」に行ったときに
1年の「運試し」的な意味合いで
ほとんどの人が引くアレです、アレ。
もはや
「お宮参り」の定番ですが
そもそも由来は何なんでしょうか?
私が少し
調べたところによると
「おみくじ」は昔、
権力者の「後継者選び」や
国の祭事・政に関する重要事項を決定する際に
神様の「御声」を聴くための
ある種の道具として用いられていた
「籤」(くじ)が起源なんだとか。
ところで、
どうしてこんなに全国津々浦々
この「おみくじ」文化が拡がったのか。
諸説あるようですが
仏教における「おみくじ」は
元三大師(がんざんだいし)という
平安時代の天台宗の高僧良源、
慈恵大師が考案したとされていて
実際に、庶民に広まったのは
江戸時代の慈眼大師天海に
よるところが大きいんだとか。
そう、
徳川家康の側近、
南光坊天海です。
では、
現在の主流である
神道系の「おみくじ」の
ルーツは何なのかと言うと
山口県周南市にある
「おみくじ」製造で全国シェア7割の
「女子道社」が関係しているようです。
なんでも
明治時代に周南市鹿野の
「二所山田神社」21代目宮司・宮本重胤が
当時、
男性しかなれなかった神職に
女性も登用すべきだと訴えて
「大日本敬神婦人会」を設立、
この活動資金や
機関誌『女子道』を発行する資金を
捻出するべく「おみくじ」が考え出されて
大きな神社が作る
木版のおみくじしかなかった時代に
全国の神社に喜んで迎えられたんだとか。
なるほど、
こんな風に広がっていったんですねー
山口県民の私、
恥ずかしながら
ぜんぜん知りませんでした。
この話って
ビジネス的に考えれば
紙の「おみくじ」は
大量生産によるコストダウンで
仕入れる神社からすれば「原価」革命。
バラエティに富んだ
「おみくじ」を提供できるという
参拝者への「付加価値」革命。
木版に比べて
軽量でかさばらない、
紙の「おみくじ」の扱いは
「流通」革命でもあったのではないか?
このように
ちょっと考えただけでも
紙の「おみくじ」にはメリットがたくさん。
一気に全国に広がるのも分かります。
同じように
新しい商品・サービスを考えるとき、
あるいは
既存の商品・サービスを改善する際は
価格、顧客、流通などの
要素に「分解」してみて考えると
何らかのヒントが生まれるかもですね。
ぜひ実践してみてください。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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