第359回 「相乗効果」

今日は飲食店の話。
でも、ほかの業界にも通ずる話。



今まで20店舗以上の

飲食店のコンサルを行なってきました。



飲食店のコンサルを行なう上で

中心となるのはやはり新メニューの開発。



なぜなら

「このお店に行ってみたい!」は

「このメニューが食べたい!」と

ほとんどイコールの関係だからです。



つまり、

お客様がわざわざ

食べてみたくなるような

「新メニュー」を開発することが

集客と繁盛への近道だということ。



では一体

どういうメニューがウケるのか?



「食べログ」、「ホットペッパー」

をはじめとするグルメサイト、



フェイスブックや

インスタグラムなどSNSを見ていて



「行ってみたい!」って胸が躍ったり

「別に、普通じゃん」ってスルーしたりするのは



どんな「要素」が

「決め手」になっているのでしょうか?



・ひたすら安ければ良い?

・コストパフォーマンス?

・肉? それともスイーツ?

・やっぱりフォトジェニック?

・限定モノ?(期間、希少性etc)



などなど

影響を与えそうな

「要素」はいくつもありますが

気をつけなければならないことが1つ。



それは

基本となるメニューで

極端に「振り切り」過ぎないこと。



別の言い方をすれば

行き過ぎた「創作」メニューは

お客様がチャレンジしづらい(笑)



都会なら

たくさん人がいるので

「尖がり過ぎた」メニューでも

誰かの食指に引っかかるかもですけれど。



やっぱり

お客様の立場に立てば、

「お金」「時間」「機会」という

希少な「コスト」を支払うわけだから



「何これ、凄い!」だけでなく

「これがどうしても食べたい!」という

私たちの根源的なニーズを充足させないと

なかなか選んでもらえないですよね。



ですから

インパクトを出すなら

どちらかと言うと「アレンジ」の部分。



「皿・器」だったり

「盛りつけ方」「色合い」であったり

「味・フレーバー」「ソース」といった

アレンジの部分で「振り切る」のが

「目玉メニュー」を開発するときの秘訣。



インパクトを出そうとするあまり

見たことも聞いたことのないような料理、

自己満足的な「創作料理」を開発しても

なかなか来店や注文につながらなかったんですよね。



お客様が

「振り切り」すぎたメニューを

注文しない理由はやっぱり

「失敗」したくないから。



もちろん

「振り切った」コンセプトの

商品・サービスが「大当たり」して

世の中を変えることもありますが

まずは小さな「ヒット」を出したいですもんね。



当たるかどうか分からない

創作メニューで勝負するより

定番メニューをアレンジで「振り切った」方が

だんぜんヒットする確率は高くなります。



たとえば

先日、福岡で立ち寄ったお店では

「チキン南蛮」のタルタルソースが

ピンク色でフォトジェニック(福神漬け)でした。



このように

世の中のほとんどの人が

好きなメニューの「アレンジ」なら

私たちも気になって注文するというもの。



この考え方、

いろんなことに応用できると思いません?



ゼロから

まったく新しいものを生み出すのではなく

支持されているモノの要素を取り入れつつ

シナジー(相乗効果)を出していく。



いわば「いいとこ取り」戦略。



新商品・新サービスを考える際の

ヒントにしてみませんか?



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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