第352回 「戦略」が現場に浸透しない理由
いつもいつも「実行」が一番難しいんですよね。
先日、
あるクライアント様の
社内ミーティングに参加しました。
まず確認したのは
先月のミーティングで決めたことが
きちんと「実行」できているかどうか。
先月、
やることに決まったのが
お店のスタッフさん達による
SNSで「情報発信」するという取り組み。
そこで、
社長に聞いてみると
今のところ誰もサボることなく
フェイスブックとインスタグラムで
きちんと「情報発信」できているようです。
私が意外だったのが
スタッフさんは20代中心なのに
SNSでの「投稿」経験がほとんど無いこと。
世間では
「デジタルネイティブ」と言われる世代ですから
私たち以上にSNSには慣れているのでは?
と思っていたので私には新鮮な驚きでした。
実は、
彼らはSNSでは人の投稿を観るのが中心で
自分ではほとんど投稿しないんだとか。
フェイスブックの
日本法人設立が2008年、
その後、ツイッター、インスタグラムなど
別のSNSに人気が移りましたよね。
ですから、
本当の意味では
いま10代の若者たち位が
何の抵抗もなく「情報発信」できる
世代なのかもしれませんね。
要するに、
インターネットでの「検索」や
デバイスの「扱い」には達者でも
SNSを活用した情報発信、
つまり、「認知」の獲得や
個人の「ブランディング」などの
スキルは身に付けていないのかもしれません。
そんな
SNSでの情報発信に
意外と抵抗がある彼らが
「継続」できているポイントは、
何のためにやるのか(目的)と
どうするのが理想か(手段)と
責任の所在(役割)を明確にしたこと。
これにより
「目的」と「手段」の関係がスッキリし、
「役割分担」により組織内の各人に
「実行」責任を持たせることが出来ました。
いくら
経営者が「戦略」を思い描いても
現場で「実行」されないことには
ビジネスで成果が出るはずがありません。
その理由は
「戦略」がスタッフさんに
「見える化」していないからなんです。
「目的」と「手段」の因果関係が
スッキリつながっていないから
「実行」に落とし込むことが出来ない。
戦略「立案」と
戦略「実行」だったら
後者の方が何倍も難しいと言われる所以ですね。
そんなわけで
この機会にいま一度、
組織への「戦略」の落とし込み
チェックされてはいかがですか?
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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