第334回 「情報の非対称性」がビジネスを阻害する
「心理的ハードル」が生じるのは何故か!?
いつも通りに
会社に出勤して
朝礼を始めようとすると
日報ステーション社員じゃない人が
カメラを持ってスタンバイしていました。
そして、
代表 中司祉岐の出勤風景から
朝礼の様子、社内の雰囲気まで
つぶさに撮影されていました。
気になったので
中司に聞いてみると
社外向けの「PR動画」を
撮影しているんだとか。
編集して完成した「PR動画」を
ホームページに貼り付けたりして
日報ステーションの魅力や親近感を
「見える化」することが狙いです。
そうすることで
優秀な学生を確保し、
コンサルタントの採用を増やし、
ビジネスの成長につなげます。
その撮影の最中に
和気あいあいとしたランチ風景を
撮影すれば良いのではないか?ということで
私のクライアント様である
山口市の牛すじカレー専門店
「Queen’s Curry」(クイーンズカレー)さんに
急遽、お邪魔することになりました。
私たちは
お店に迷惑をかけないように
オープン直後の11時過ぎに
お邪魔させてもらったのですが
続々とお客様が押し寄せ
12時前には満席状態となったのでした。
凄い!
さすが人気店!
私は自分の
クライアント様であるので
来店された
お客様がどのように
感じていらっしゃるかが気になって
周りをキョロキョロしていました。
嬉しかったことは、
女性3人組がカレーが運ばれて来るなり
「おいしそーー!!」と歓声を上げたり、
30、40代に見える
真面目なサラリーマン風な男性3人組が
「オニオンリングタワーカレー」という
「インスタ映え」必至のメニューを注文したこと、
車椅子の障害者と
介護の男性が一緒に来店され
ニコニコしながらお食事されていたこと、
初来店らしき夫婦が
運ばれてきた「アメリカン定食」と
今月の限定メニュー「牛タンカレー」を
「凄い、凄い」とお互い言いながら
スマホで写真に収めていたこと。
すべてが興味深く、
自分のことのように嬉しく、
目に焼き付いたのでした。
何より
「クイーンズカレー」が掲げる、
「カロリーなんて気にせず
楽しく豪快に食事しよう!」という
コンセプトがお客様に浸透していることに
ほっと胸を撫で下ろしたのです。
ところが!
ところが、です。
こんなに楽しそうな
「クイーンズカレー」の雰囲気が
外からはまったく見えない、分からない。
私が調査したところによると
またお店に行ったことのない人は
聞いたことあるけど、
なんか入りづらい、勇気が要る、
バイカーたちのお店かと思った、など
せっかくのコンセプトや
雰囲気がほとんど伝わっていない。
ここに集客の「大きな壁」、
「心理的ハードル」があるんです。
そう。
ショッピングセンターなんかと違って
独立型の店舗、ビルのテナント型の店舗って
知らない人には入りづらいですよね。
その「心理的ハードル」を
大手チェーン店は極力下げようと
遠くからでも見える
センターポールを立てたり
道路の縁石を掘り起こして撤去したり
必要以上に大規模駐車場を完備している。
窓をたくさん設置して「店内透過度」を上げ、
店舗外観やロゴに使うメインカラーは2色が中心。
チェーン店の外観は
彼らの叡智が詰まった最たるもの。
そこから学ばない手はありません。
さて、
このような
お客様の「心理的ハードル」を
極力下げるための「見える化」は
何も来店型店舗だけに限りません。
会社の求人では
仕事内容の「見える化」、
馴染みのない業界の「見える化」、
どんな社風かの「見える化」、
どんな先輩がいるのかの「見える化」等々
基本的に
情報の「非対称性」が生じる
すべてのものに有効なんです。
「情報の非対称性」とは
取引をする2者の間で
保有する情報・知識に差があること。
その解消には
「見える化」や
「シグナリング」が有効です。
こうやって考えると
たとえば
夫婦間においても
お互いが持っている情報の
「見える化」をしておいた方が
トラブルは少ないのかもしれませんね(笑)
あなたのビジネスは
市場やお客様に対して
「見える化」できていますか?
社員や
社員になるかもしれない人に
「見える化」できていますか?
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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