第327回 ビジネスに「アート」が求められる時代

いつの間にか「競争のルール」が
変わっているのを知っていますか?



先週末、

用事があったので

福岡に行ってきました。



ひと通り

自分の用事が終わって

知人と晩ご飯をする際に

興味深い現象が起こりました。



お酒も入っていたので

3軒ほどお店を回ったのですが



メンバーの女性が

スマホで写真に収めたのは



2軒目でお邪魔した

雑居ビルの3階にあった1軒だけ。



それが冒頭の

「肉巻き手毬寿司」の写真です。



2軒目、3軒目の店と

何が違うのだろうと考えてみると



1軒目の店は

ワインをウリにしたダイニングバー。



3軒目の店は

その日に釣り上げてきた

魚をさばいて提供する

豪快な海鮮系居酒屋。



そして、

「肉巻き手毬寿司」のお店は

和洋どちらも得意なダイニングキッチン。



あえて言うなら

2件目のお店の「盛りつけ方」が

繊細で「アート」を感じるほどだったこと。



それぞれのお店で

たくさんメニューを頼んだけれど



「わぁ!」と歓声が上がったのは

2軒目のダイニングキッチンのみ。



残念ながら

1軒目と3軒目のお店は

次回に利用されるチャンスは少ないでしょう。



だからといって

別に何が悪かったわけではありません。



昔から

「飲食店ではQSCが大事」

なんて言いますが



Q=Quality(美味しさ)

S=Service(接客)

C=Cleanliness(清潔さ)



の3つのうち

どれかが悪かったワケではないんです。



この3つが

高いレベルで守られていれば

飲食店は「安泰」という時代は終わり、



最近は、

そうも言えないのではないか?


私はそんな風に考えています。



というのも

「食べログ」などのグルメサイト、

インスタなど各種SNSの

生活レベルでの普及によって



「飛び込み」でなく

事前に「検索」してから

飲食店を訪れる人が多くなった今、



メニューの「ビジュアル」が魅力的でない店は

「来店する」機会すら与えてもらえません。



つまり、

従来の「飲食店のQSC」に

新たに「Visual」(視覚的な)の

要素も高いレベルに達していないと

なかなか繁盛しない時代になったということ。



このような

昨今の外食産業の

「競争ルール」を把握せずにいると



極端に言うと、


・「美味しければ繁盛する」

 →ずば抜けた味でないと再来店されない

・「ひっそりと落ち着いた店」

 →見つけられないまま閉店する



といった

笑えない事態が起こってしまいます。



実際に

私はそういった飲食店を

何度も目にしてきました。



要するに、

飲食店にも「アート」の要素が

求められる時代なんだということ。



そのキッカケが

インターネットによる

「情報化社会」の到来と



スマホで実現した

情報の「ポータビリティ性」にあるとすれば



これは何も

外食産業に限った話では

ないのかもしれませんね。



ご存知のように

洋服屋や雑貨店をはじめ

スタイリング・ディスプレイにおいても



「アート」性があるかどうか、

「ビジュアル」が優れているかどうかで

売れ行きがまったく違いますよね。



このように

ビジネスの競争のルールが

刻々と変わりつつあるときに



学ぼうとしない、

変わろうとしない、

といった「何もしない」のが

もっともリスクの高い行動ですよね。



アートとは何か?

色・形・文字・動きをどう使うか?

人の目を惹きつけるとはどういうことか?



などなど

まだまだビジネスに

「アート」を活かす場はたくさんあるはず。



この機会に一度

考えてみてはいかがですか?



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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