第309回 「枠組み」を変えてモノゴトを見てみる

なぜパ・リーグのチームは強いのか!?



いやー、

ようやく日本シリーズが決着して

今年のプロ野球もひと段落しました。



30年来の

カープファンの私にとって

3年連続で日本一を逃したことは

あまりにも悔しい現実です(苦笑)。



セントラルリーグで

序盤から首位を独走するほど

強かった広島カープが



日本シリーズになると

なかなか勝てない。



もしかして…

パ・リーグの方が

レベルが高いのか?



そんなことを考えてしまいました。



じゃ、ちょっと

調べてみようじゃないか!



そんな風に思って

両チームの基本的なデータを見てみると



<広島>

勝 率:.582(リーグ首位)

打 率:.262(リーグ3位)

本塁打:175(リーグ2位)

盗 塁:95(リーグ1位)

防御率:4.12(リーグ3位)



<ソフトバンク>

勝 率:.577(リーグ2位)

打 率:.266(リーグ2位)

本塁打:202(リーグ1位)

盗 塁:80(リーグ5位)

防御率:3.90(リーグ1位)



単純に

ソフトバンクの方が

本塁打と防御率がかなり良い。



ソフトバンクの

本塁打数は12球団で

もっとも多い本数です。



しかし、こういった

データだけでは測れないのが

野球に限らずスポーツの面白さ。



とくに

「日本シリーズ」は

先に4勝したもの勝ちの

「短期決戦」ですから。



もっと言うなら、



そもそも

セ・リーグとパ・リーグの成績を

単純比較して良いものなのかどうか。



データはそれぞれ

別の対戦相手に対しての

結果に過ぎませんからね。



だったら

セパ交流戦での成績なら

参考になるんじゃないか?



そう思って調べると、

それぞれのチームの交流戦の順位は

カープ10位、ソフトバンク4位。



さらに、

セ・リーグ、パ・リーグの

チームに分けた勝敗で見てみると

セ・リーグ48勝、パ・リーグ59勝で

パ・リーグの9年連続の勝ち越し。



セ・リーグが勝ち越したのは

過去14年間でたった1回で

残りはすべてパ・リーグの勝ち越し

なんだそうです。



圧倒的ですね…。



でも、

いろいろ調べていたら

面白い記事を見付けました。



東洋経済オンライン 5月29日付

この記事によると、


アメリカのMLBでも

ア・リーグがナ・リーグに

過去21年間で17期も勝ち越し、

2004年からは14期連続の勝ち越しという

これまた圧倒的な戦績が指摘されています。



そして、

日米両国の「交流戦」の成績には

面白い共通点があるというのです。



それは、

勝ち越しているリーグにはDH制があって

負け越しているリーグにはDH制がないという事実。



DH制とは、

野球の試合において

攻撃時に投手に代わって打席に立つ、

攻撃専門の選手を容認する制度のこと。



つまり、

DH制がある環境の方が

打者は打者に、投手は投手に専念できるので

良い選手が育ちやすく有利だということ。



このように

物事を比較してみるときに

ある既存のワクの中(この場合NPB)

で比較するだけでは

見えにくかったことが



もっと大きな

「ワク」や「軸」で比較することで

何かしらの「偏り」や「分布」が

見えてくることがあるのではないでしょうか。



この例のように

私たちもなるべく

大きな視点、高い視点で

物事を見るように心掛けたいですね。



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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