第241回 「出店」狂騒曲
行きつけのドラッグストア
一体どこで選んでますか!?
ここ数年、
私が住んでいる山口市では
ドラッグストア各社の出店が加速。
なんかもう
コンビニ並みの集中出店で
こんな場所にも出店するんだ!
と驚くことしきりです。
私が借りている
アパートの近くには
もともと山口県を拠点に展開する
ドラッグストアチェーン店があったのですが
その店舗を中心に
業界2位のドラッグストアが
挟み込むように2店舗を同時出店し、
業界3位のドラッグストアは
同じ商圏内の別の動線である
幹線道路沿いに出店するなど
半径1キロの生活圏内で
しのぎを削った戦いが
繰り広げられているんです。
競争のポイントは
1つは「動線」上の有利な立地の奪い合い。
もう1つは、各ドラッグストアの販売手法。
私が住んでいるエリアは
中心市街地に隣接しているので
住んでいる人々の生活の「動線」は
中心市街地に向けて出かけ、
中心市街地から帰宅するという流れ。
業界2位のドラッグストアは
地場のドラッグストアを2店舗で挟み込んで
一方は、
市街地から帰宅する際の動線上において
地場のドラッグストアより近くに立地することで
帰宅途中の買い物需要を奪おうという戦略。
また、
もう一方の店舗の敷地内には
書店とコインランドリーがあって
立ち寄りやすいスポットを演出しています。
また、商圏内には
3学部を擁する県立大学があって
ここの学生さんは一番近くにある
地場のドラッグストアを
利用することが多いでしょうね。
もう1つの
競争軸である「販売手法」では
地場のドラッグストアが
割引あり、特売ありの「売り場」展開で
ポイントカードを発行して顧客を囲う中、
大手2社は
エブリデイ・ロープライス戦略で
差別的な価格戦略を実現させている。
地場のドラッグストアは
週末にポイント5倍デーを実施したりして
その時はもの凄い集客力なんですけど
そうじゃない日との落差が大きいですよね。
今のところ
これまでの顧客基盤に依存する
地場のドラッグストアが有利な展開ですが
徐々に大手2社も客数を増やしているので
これからどうなるかは分かりませんね。
結局、何が言いたいかというと
どんな業界でもライバル会社はあって
いろんな「競争軸」で戦っているワケです。
競争軸は
動く的(マト)のようなものなので
常にモニタリングしておかないと危険。
回転寿司チェーンで
長らく業界首位だった「かっぱ寿司」が
いつの間にか
「あきんどスシロー」や「無添くら寿司」に
抜かれてしまったように盛者必衰は世の常。
どこに競争のポイントがあるのか
見失わないようにしていきたいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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