第237回 「報連相」がなかなか機能しないワケ
経営者のスタッフに関する悩みの大半は
「報連相」にまつわるものではないでしょうか?
仕事の基本として
よく挙げられる「報連相」。
もはや
説明する必要もないくらい
メジャーな概念ですよね。
念のために説明するなら
仕事の「報連相」とは
仕事をするときの
情報伝達、コミュニケーションに大切な
「報告」「連絡」「相談」の3つの
頭文字を取って「ほうれん草」とかけたもの。
「報告」…上司に途中経過を報告する
「連絡」…関係者に(憶測を含まない)事実を伝える
「相談」…(難しい案件で)上司に意見を聞く
の3つを守ることで
上司と部下という組織の上下の階層をつないで
組織の生産性の低下を防ぎ、職場の風通しも良くする。
ざっくりと言えば
「報連相」はこんな概念ですよね。
こんなシンプルな概念でも
ここに、私たちが持つ「感情」や
「視点の欠如」が絡んでくると厄介です。
たとえば、
伝えるべき情報が
上司や関係者に伝えたくないものだとしたら
果たして「報連相」は機能するでしょうか?
あるいは、
本当は伝えなければならない情報を
伝える意味・価値のないものだと「誤認」したら
これまた「報連相」は機能するでしょうか?
この問題は
私たち日報ステーションの提供する
サービスにも大きく絡んでくる問題です。
私たち
「日報ステーション」が提供している
「応援日報コンサルティング」サービスは
経営者だけでなく
一般の社員の方にも提供していて
書いて提出してもらった「日報」に
「応援メッセージ」を書いて返信します。
だから、
経営者と一般の社員の
どちらの気持ちも分かるようになるんです。
「報連相」に関して
経営者の方からよく聞くのは、
社員がいま何をしているか
「報告」を受けないので不安になる、
場合によっては修正する必要もあるから
できれば都度、報告してほしいというもの。
また、
一般の社員の方からよく聞くのは
せっかく
「報連相」しても
経営者が忙しいからか
フィードバックがもらえない、
なんだかんだ後回しにされてしまう、
だから、「報連相」しなくなるというもの。
いかがでしょう?
上司と部下の関係の
「あるある」じゃないでしょうか。
経営者、一般の社員
どちらにも言えるのは
相手の「視点」の欠如という問題。
コミュニケーションは
双方向であって一方通行ではないので
自分のアクションが相手の反応を引き出し
その相手の反応が自分にまた影響を与える。
そんな風に
お互いが「相関関係」なのだから
相手の「視点」と「反応」の理解に努めれば
組織の成果は最大化するはず。
また、
情報の「評価」の違いによる
「報連相」が機能しない弊害を
かなり防げるのではないでしょうか。
さらに、
相手の「視点」がわかるようになれば
相手がこちらに伝えたくない情報にも
気付いたり、察しが付くようになり
こちらから
「あの問題はどうなったの?」と
先回りして「問いかける」ことで
意図的に
「情報」を伝えない、歪めてしまう問題を
いくらか改善することが出来るでしょう。
このように
「報連相」するのが当たり前だからと
受け身的に対応するのではなく、
「報連相」の限界を理解して
自分と相手に働きかけることで
より円滑なコミュニケーションが可能になります。
「報連相」など
すべてのアプローチには
可能性と限界があることをしっかり理解して
効果を最大に出来るように使い回したいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
※「応援日報」サービスのお問合せは
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