第231回 「稼働率」を考える
「空き」をどう捉えるかでビジネスは変わる。
先日のブログでも取り上げた
映画『銀魂2』を観に行ってきました。
レイトショーで観たんですけど
公開2日目だからか意外に人が多くて
夜の映画館は大混雑。
今回も
週刊少年ジャンプ作品から
ジブリ、エヴァに至るまで
全方位いじりまくりの怖いもの知らずで
原作マンガを読んだことのない私でも
「笑いっぱなし」の2時間半。
笑うってストレス発散になりますよね。
ところで、
私が利用したイオンシネマ防府では
レイトショーは通常1,800円の料金が
1,300円に割引されて鑑賞できます。
他にも、
ハッピーファースト 1,100円均一
映画の日(12月1日)1,000円均一
ハッピーマンデー 1,100円均一
ハッピーモーニング 1,300円均一
などなど
お得な割引サービスが実施中。
どうして、こんなに
割引サービスが充実しているかと言うと
どうやら「稼働率」に問題がありそう。
なんでも
映画館の座席の「稼働率」は
一般的に2割程度と言われていて
とくに平日は空席だらけだそう。
ま、そりゃそうですよね。
私たちは週末に行くことが多いから
あんまりスカスカ感は意識しませんけど。
映画館のような装置産業は
お客様が多くても少なくても
莫大な費用がかかってしまうので
いくらか割引してでも
お客様に来てもらうことが大切。
でないと費用の垂れ流し。
でも、
ここで注意が必要なのは
割引することによって
商品・サービスの価値が
損なわれる可能性があること。
よく言うのは
集客のためにクーポンをつけると
割引した時しかお客様が来てくれなくなる問題。
割引することで、
お客様は商品・サービスの
「価値」が下がったように感じて
通常の値段で利用するのが
なんだか馬鹿らしく感じるのでしょう。
割引をするときは
きちんと理由づけをしないと
商品・サービスの価値を下げちゃいますよね。
映画館の場合は
空席状態がひと目で分かるし
飲食店のように1つ1つの食材にまで
原価がかかるワケではないから
割引への理解が得やすいかも。
装置産業は
繁忙期の「需要」に合わせて
キャパシティ(受け入れ能力)を
設計していると思うので
どうしても「空き」が発生しがち。
日本の映画館も
アメリカのように
映画館での定額見放題サービスが
登場したりするんでしょうか。
ほとんどの
ビジネスで発生する繁閑差。
これをどのように解消させるかが
経営者の腕の見せ所ですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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