第191回 「セレンディピティ」を成長のキッカケにする
求めよ。さらば与えられん。
最近、自然科学の世界では
「偶然の出会いが予想外の発見につながる」という
「セレンディピティ」という考え方が
イノベーションを起こすとして注目されています。
たとえば
2010年にクロス・カップリング技術で
ノーベル化学賞を受賞した3名の内の1人、
鈴木章氏がインタビューの際に、
「発見は、しようとしても簡単には出来ない。
でも、発見をするときは
それほど難しくなく、割と簡単にそれは訪れる。」
という趣旨のことを語っていて
その中で「セレンディピティ」という
言葉を使っていたんだとか。
調べてみると
「セレンディピティ」に
対応する日本語がないみたいで
一橋大学の名和高司教授などは
「偶察力」と定義されています。
この「セレンディピティ(偶察力)」、
似たようなニュアンスの話を
以前にブログでも書きました。
「偶然」の力ってバカになりませんよね。
これは何も
学術的な「発見」の範囲にとどまらず
ヒット商品の「開発」などにも
多くの場合「偶然」が関わっています。
有名な話だと
たとえば、「Google」には
「80:20ルール」というものがあって
仕事時間の80%は「コアビジネス」に当て、
残りの20%は「新規事業」に当てることを
社内のルールとして義務づけているそう。
また、
ヒット商品の誕生に
「セレンディピティ」が関わった例としては
アメリカの大手化学メーカーだった
3Mが開発した「ポストイット」は
強力な接着剤の開発中に偶然できた
使い道のない「非常に弱い接着剤」を
「本のしおり」に利用できないかと
思いついて世界中で大ヒットしました。
もはや知らない人はいないほど
ポピュラーな「ポテトチップス」は
分厚いフライドポテトへの
クレームに嫌気がさしていたコックが
嫌がらせでフォークが刺せないほど
薄くスライスして油で揚げてみたことが
誕生のキッカケになりました。
このように
「偶然」をビジネスに活かせれば
大当たりしそうな商品・サービスや
成長の大きな原動力になりそうです。
でも、
「セレンディピティ」(偶察力)を鍛えるには
前提としてノーベル賞受賞者のように
自分が求めていることについて
「常に」考えている必要がありそう。
常に「アンテナ」が立っているから
ちょっとした「違い」や「可能性」を
見逃さないんでしょうね。
また、
それらを言語化するには
「日報」が役立つことは間違いありません。
「セレンディピティ」(偶察力)を活かして
ビジネスの成長につなげていきたいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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