第111回 「ビッグイベント」で行列のできる店とは?

私が第1回から5年連続で
毎年参加している「夏フェス」。



山口の片田舎に

2日間で50,000人の観衆を集める

「WILD BUNCH FEST. 」

ワイルドバンチフェス、通称ワイバン。



昨日、その「ワイバン2018」の

第1弾アーティスト発表がありました。



今年は私の大好きなバンドが

同じ日に出演になっていたりして

例年以上にとっても楽しみ。



夏フェスは炎天下、

飛び跳ねたり走り回ったり

たくさん汗をかくので

水分・エネルギー補給が必須。



で、屋台なんかが

たくさん並んでいるワケですが



「どんな屋台に人が並ぶだろう」

って視点で「観察」してみると

これが意外に面白い。



どんな「コンセプト」や

競争の「ポジション」が

お客さまに受け入れられるだろうか?



この「思考錯誤」は

ビジネスの成否を決定づけます。



そこで、

この「夏フェス」の屋台の

集客状況をモニタリングしてみて

「学び」を得られないだろうかという試み。



基本的に「夏フェス」の屋台には

お肉系のフードが多くって



たとえば

ある年の屋台では、


① 普通の「から揚げ」を売っている店

② 「赤身肉」のどんぶり系の店

③ ジビエ(野生の鳥獣)専門店


なんかが軒(のき)を連ねている。



① のお店は

観客が何万人もいるんだから

お店さえ出してれば

片っ端から売れるでしょ的な発想。



② のお店は

「ローストビーフ丼」、「肉バル」の

ブームに乗っかって「赤身肉」を提供。



③ のお店は

ライバルの多い

「から揚げ」や「赤身肉」を避けて

「ジビエ」でニッチな需要にチャレンジ。



仮にお店が10店舗あったとすると

① が6店舗、②が3店舗、③が1店舗。

くらいの出店割合だったでしょうか。



さて、行列が出来ていたのは

一体どのタイプのお店か?



私が確認した限りでは

「赤身肉」系のフードを提供する店に

行列が出来ていることが多かった、

というのが1つの結論。



当然な結果のように見えますが

これがグルメ系のフェスだったら

まったく違った結果だったかも。



なぜって観客の求めているものが

違う可能性がありますからね。



ただ、

客数だけで考えれば

「赤身肉」の店が圧勝していますが



「から揚げ」の店は

原価が低いのでリスクを抑えれるし

大当たりはなくても堅実に売上が立つでしょう。



「ジビエ」の店は

売価が高いので少ないお客でも

「利益」は意外に残るかもしれません。



要するに、


経営者が
どのくらい「利益」を上げたいかに応じて
どんな風にビジネスを設計するのかが
大切だということなんでしょうね。



テナント料、食材原価、人件費、

光熱費、準備にかかる経費などのコスト。



それに対して

2人間で50,000人の観客のうち

一体どれくらいの人数が購入してくれるのか。



客単価はどのくらいになるのか。

1人のお客様が何点くらい購入してくれるのか。



しっかり仮説を立ててみて

あやふやな部分を解消していきながら

出店計画を進めていく。



そして、

実際に2日間の営業が終わったら

仮説との「差異」分析をして

フィードバックを来年の出店計画に活かす。

あるいは別のイベントでの出店計画に反映する。



この計画、実行、チェック、改善の

PDCAサイクルを回していければ

きちんと利益は残していける

のではないでしょうか。



「出たとこ勝負」のように見える

イベント出店もきちんとした

「視点」に基づいて進めていけば

何とかなりそうです。



「われ以外みな師」



私が好きな言葉ですが

どんな人も、どんな事象も

すべて「学び」になると思えば

どこに行っても楽しくなりそうですね。



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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