第110回 エビングハウスの「忘却曲線」。 私たちは忘れてしまう生き物。
思い出す、それは記憶のサルベージ。
「サルベージ」とは
(沈没船などの)引き揚げ作業のこと。
先日もこんなことがありました。
とある昼下がり。
ふと、事務員さんに言われたんです。
「伊藤さん、近くに
新しいラーメン屋が出来たみたいですよ。」
実は、だいぶ前から知っていました。
むしろオープンする前から。
私も飲食店の
コンサルティングをたくさんしているので
割とこういう「情報」には事欠かない。
なのに、行っていないのは何故?
答えは単純。
つい忘れていたから。
仕事のことや
プライベートのことや
大谷翔平の大活躍のことやらで
記憶の奥底に「オープン情報」は追いやられ
事務員さんに言われてはじめて
「そうだった、そうだった。」と
ようやく思い出す始末。
私たちは
「情報爆発社会」に生きているので
10年前と比べて数十倍の
「情報」に晒されて生きています。
ちなみに私は、
女優の上戸彩さんが思い出せずに
わずかな記憶の糸を辿って
映画「テルマエ・ロマエ」のキャストから
ようやく名前を思い出しました(笑)
人間が忘れやすい動物であるのは
科学的にも証明されています。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」です。
心理学者のエビングハウスによると
20分後には、記憶の58%、
1時間後には、記憶の44%、
1日後には、記憶の34%、
1ヶ月後には、記憶の21%
を忘れてしまうと言われています。
怖いですよね。
忘れ去られないためには
たった1回や2回だけでなく、
情報に触れることにつながる「露出」量が大切。
またその以前に
「知ってもらう」ことが大切。
また、覚えやすいような
「フック」や「インパクト」が
ある商品・サービスであることも
極めて重要でしょう。
私たちは悲しいかな忘れてしまう生き物。
その特性をよ~く理解して
ビジネスを行なっていきたいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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