第94回　「締め切り効果」で行動喚起する

桜とホタルの名所
山口市「一の坂川」に行ってきました。

日本人に生まれた喜び。

その中の１つが桜の花見。

なんでこう私たちって

「桜」が好きなんでしょうか。

それはやっぱり

散ってしまうからだと思うんですね。

ほんのわずかの間

狂ったように咲き誇って

1～2週間で散ってしまう。

「死」を連想させるし

「終わりの美学」にも通じます。

もし「桜」がダラダラと

年がら年中、咲いていたらどうでしょうか？

全然ありがたくないですよね（笑）

散ってしまうから、いま見たい。

「終わり」があるから、いま行動する。

失うものがあるから、すぐ行動しなきゃいけない。

まるで「締め切り」に

追い立てられているかのような状況、

私たちは「土壇場」になればなるほど

力を発揮する生き物です。

この「締め切り効果」を

「販促」に使えないものでしょうか？

「●％引きキャンペーン！

　対象期間：〇月〇日まで有効」

これなら

「締め切り効果」が働きそうです。

ほかには

「数量限定！現品限り！」

こんなのにも

「締め切り効果」は働きそう。

物体に力が加わらないかぎり、

そのままの状態を続ける性質のことを

「慣性の法則」と言いますが

実は、私たち人間の「心」にも

「慣性の法則」が作用していて

誰かを新たな行動に駆り立てるには

それなりのエネルギーが必要なのではないか？

そんな風に思います。

ビジネスで

人がなかなか動きそうにないとき、

「締め切り効果」を使って

上手に「行動喚起」を図っていきたいですね。

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日報コンサルタント　伊藤博紀

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