第90回　「対面販売」廃止がもたらしたもの　～セルフサービス～

あなたの「無駄遣い」の理由、
これで納得できるかもしれません。

私は一人暮らしなので

スーパーマーケットに良く行きます。

なるべく無駄な買い物をしないように

気を付けているんですけど

広い店内をあれこれ見て回ってたら

ついつい余計なものを買ってしまうんですよね～

「あれも必要だ、これも必要だ」って。

実は、これには「理由」があったんです。

私たちが

スーパーマーケットなどで

当たり前のように利用している

「セルフサービス」方式での買い物。

調べてみると、

ひと昔前までは

あまり一般的ではなかったようです。

1930年、ニューヨークに

「キング・カレン」というスーパーが生まれ、

「高く積み上げ、安く売る」をスローガンに

人件費をはじめとする様々なコスト削減によって

商品を安く売る「仕組み」を確立しました。

それまでは

店員とお客様がカウンターを挟んで対面し、

注文に応じて商品を取り出す方式。

一方、人件費を削減するために

お客様に「自由に」買い回ってもらう方式の

「スーパーマーケット」という業態では

意外な「副産物」が生まれていました。

どんな「副産物」かと言うと

一般的な「対面販売」に比べて

「セルフサービス」方式では

「買い上げ個数」が増えて「客単価」がUPする

という経営者にとっては嬉しい副産物でした。

これは、

お客様が自由に買い回れる結果、
それだけ店内での滞在時間が増えて
商品へ「目を留める」時間が増えたことが
「買い上げ個数」を増やすことにつながったようです。

「視点滞在時間」については以前にも書きました。

要するに、私たちは

商品に「目を留める」時間が増えれば増えるほど
ついつい買ってしまう傾向があるということ。

「ムダ使い」を止めたい人は

そもそもお店に立ち寄らないことが

一番の節約術かもしれませんね。

しかし、ここで

注意しておかないといけないのは

ラグジュアリーなブランド品や

電化製品など専門性の高い商品は

店員がそばについて商品説明してあげないと

お客様には判断基準がないので

売れない商品もあるということ。

セルフサービス方式には

お客様側で購入の判断ができる商品が

適しているということでしょう。

セルフサービスって

ふだん何気なく利用していますけど

お客様側にも、経営者側にも

メリットがたくさんあるので

世界中でこんなに広がったんでしょうね。

では

セルフサービスが一般的となった現代では

お客様がたくさん買ってくれる要因は

いったい「何」が影響しているのか？

・商品陳列量

・商品の陳列位置

・商品のグルーピング

・客動線の長さ

などなど

検討する項目はたくさんありそうですが

それはまた別の機会に。

………………………………………………………………………

日報コンサルタント　伊藤博紀

※「応援日報」サービスのお問合せは

（株）日報ステーション　TEL 083-976-4124　まで

ホームページ：　http://nippo-st.com/

メルマガ　　：「なかづか日報　一日一語」

↓↓↓登録は下記より↓↓↓

　　　　　　　　http://nippo-st.com/magazine01.html

………………………………………………………………………