第88回 接客で「得する人・損する人」
何が接客の成果を分けるか?
私、洋服が好きなんですね。
若い頃は自分の給料の大部分を
洋服に費やしてきました。
アメカジ、モード、ストリートと
いろんな変遷を経ていまに至る感じ。
だから今でも買い物は大好き。
ファッションビルに行って
色んなショップを回っていると
スタッフさんが声を掛けてきますよね。
そんなとき気になるのが「接客」。
「いらっしゃいませ~。
試着できるんで言ってくださいね~。」
一番多いのがこれです。
でも、こんな風に言われると
「(どぎまぎしながら)あ、はい~。」
と、「防御態勢」を崩すことなく
緊張しながら服をざっと見てみるだけ。
はじめての店、初対面の人に対して
商品を買う気になるかと言われれば
なかなか難しいかもしれません。
でも、そんな中でも
ついついショップに長居してしまう
スタッフさんの接客トークで多いのは、
「いらっしゃいませ~。
今日はどちらから来られたんですか~?」
この接客トークには
セールスの匂いがほとんどしないので
「山口からです~。」
と、こちらも自然に答えます。
そうすると、スタッフさんは
彼が知っている山口の知識を
精いっぱい引っぱり出しながら
「角島って海がきれいでいいところですよね。」とか
「山口ってお魚が美味しいですよね~」とか
「ワイルドバンチ(夏フェス)行きましたよ」みたいな
お客様と親しくなれるように
「共通項」を探しているんですよね。
一方で、
「何かお探しですか~?」
なんて言われると
本当は探していても
「いや~、特にこれと言って。」
これまた防衛姿勢が崩せません。
上手なスタッフさんは
セールス以外の話題から話をはじめます。
こちらもそこは否定できないので
はじめは戸惑いながらも会話が続いていき
相手に対してちょっとずつ親近感を感じ始めます。
仲良くなってきたら
洋服の話に移っていって
気付いたらいつの間にか
「試着」しちゃってる!みたいな(笑)
要するに
まず、話を聞く体制に
持っていかないとダメですよね。
あるデータによると
フィッティングルームを利用しない
お客様の購買率は10%程度なのに対して
フィッティングルームを利用した場合の
購入率は65%にも達するんだとか。
ものすごい数字じゃないですか!?
ということは
アパレル店で売上を伸ばそうと思えば
どうやって「試着」させるか、
具体的には、来店客の「試着率」の改善を
考えていけばいいことになりますよね。
もちろん私たちも
「試着」しちゃったら
買わないと悪いなと思うから
そう簡単にはOKを出さない。
だから
「良かったら試着もできますよ。」
なんて声を掛けられても知らんぷりです。
・どんな「声かけ」をすればいいのか?
・話の中でどんな「提案」をすればいいのか?
・どんな風に会話をつなげていけば良いか?
などなど
日々の思考錯誤を「日報」に記録していきます。
もし「試着率」を大幅に改善する
「声かけ」や「提案」を見つけることが出来たら
成果は間違いなく大きく伸びるでしょう。
要するに
どんなビジネスでも現場で
「計画」→「実行」→「チェック」→「改善」の
PDCAサイクルを回すことがすべて。
その際に
成果を分ける「ボトルネック」はどこか?
このことを忘れないようにしていきましょうね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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