第86回 「風景化」の恐怖

何度も何度も何度も見ていると
そのうちパターン化して認識さえしなくなります。



家から会社までの通勤路。

路地裏まで知り尽くしている繁華街。



あなたの通る道って

ついついワンパターン化

していませんか?



最初は何もかもが

新鮮に見えた街並みも

いまやじっと注目する事も

なくなっていませんか?



ほら、

交差点のところのコンビニの

駐車場に立っている看板は

どこの会社でしたっけ?



覚えている人なんて

ほとんど居ないですよね。



もし私たちが

世の中の情報のすべてを記憶して

すべてを処理しようと思ったら

膨大な作業になってしまします。



そこで、私たちの脳は

膨大な情報量を調整する

「減圧弁」のような働きをして

情報を削除・パターン化します。



という風に

必要悪とも言えるのですが

私たちが「販促」を考えたときに

恐ろしい事態が発生してしまいます。



それが「風景化」です。



たとえば

通勤に使っている道路の看板、

毎日、毎日、同じものを見ていると

次第に風景のように感じてきてしまって

私たちの記憶に残らなくなります。



目立たせているつもりでも

相手の意識には残っていない状態。

それが「風景化」の弊害です。



では、どうすればいいのか?



答えは1つしかありません。

定期的に「変化」をつけることです。



テレビでやっていたんですけど

都心の看板屋さんの中には



「風景化」を避けるために

毎月「看板」の形を

タテ型にしたり、ヨコ型にしたりする

提案を行なっている会社もあるとのこと



確かにこれなら「風景化」を

いくらか防げそうな気がします。



しかし、現実的に

「看板」の形態を毎月のように

変化させるのはコストがかかり過ぎます。



せいぜい1年単位ではないでしょうか。

でも、出来ることはたくさんあります。



A型看板で数千円から。

「のぼり」なら10本で1万円前後、

大型の「タペストリー」でも1~2万円。



これらの販促物、

1カ月おきに場所を変える。

違う種類のものと差し替える。

これだけでも店舗の風景化を

かなり防ぐことが出来ます。



自分の店や会社は
思い入れがあるから目について当然。
でも、他人にとっては興味なくて同然。



私たちはこの事実を

はっきりと認識する必要があります。



恐ろしい「風景化」を避けるために

しっかりと「変化」を表現していきましょう!



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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