第54回 サービス業の特徴 ④消滅性

生まれては消えるシャボン玉。
サービス業にもそんな特徴があります。



それは何か?

サービスの「消滅性」です。



これは

サービス業は「生産」と「消費」が
同時に行なわれるために
「貯蔵」ができず「在庫」が持てない

という性質があることを指しています。



たとえば

物販であるアパレルショップなら

お客様(需要)が集中しても

同じタイミングで販売できます。

商品を「在庫」しておけるからです。



しかし、サービス業は

「在庫」しておくことが出来ないので

お客様(需要)が集中してしまったときに

同じタイミングでは提供できません。



たとえば


・年末の美容室、

・GW期間中のホテル

・いま大人気のスポーツジム


なんかは予約を取るのが困難ですよね。



もし仮にこれが「在庫」ができて

同時にたくさんの人に提供できるなら


せっかくの「需要」を

みすみす見逃さないで済みます。

いわゆる「機会損失」しちゃってるワケです。



サービス業では

この「繁閑差」に対応するために

いろいろな対策を打っています。



たとえば

マクドナルドは「朝マック」と銘打ち

朝だけのお得なメニューを提供し

ピークでない時間帯の需要喚起を図っています。



ホテルの宿泊料金も

シーズン中は宿泊料金が値上がりしていたり

閑散期は割引プランを組んで対応してたりしますよね。



つまり、

サービス業は「繁閑差」対策として
「ヒマな季節」・「忙しくない時間」に
「割引」をすることで「需要喚起」を行ない
「平準化」を図ってるんです。



サービス業にとって
この「需要の平準化」はとっても大事なテーマ。



なぜかと言うと

ヒマな時期、ヒマな時間であっても

人件費などの固定費って

同じようにかかってしまいますよね。


そんなの効率的じゃない。



では、どうやって

「需要の平準化」を図るかと言うと



上記の「非ピーク時期の割引」以外にも

お客様に「予約」をしてもらって

同じ時間に混雑するのをズラしたり



ピークタイムの時間だけ

「パートスタッフ」を雇ったりすることで

逆に「供給量」を増やして

「需要」に対応することも可能です。



このようにサービスの「消滅性」に

対応するためにあらゆる方向から

その解消を考えることが大切です。



さて、サービスの「消滅性」

いかがだったでしょうか?



在庫のリスクがないのが

サービス業のメリットでもありますが

同時に「機会損失」のリスクも抱えています。



この「消滅性」という性質と上手に付き合って

効率的なマネジメントを心掛けたいですね!



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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