第331回 すべてのアプローチには「可能性」と「限界」がある
たった1つの失敗で
立ち止まっているヒマなんてない。
良いアイディアだと思って
頑張ってやってみたけれど
思ったほど成果につながらなかった。
誰だって
こんな経験ありますよね。
むしろ
ビジネスをやっていれば
当たり前の経験だとも言えるでしょう。
いまや世界4位の
アパレル企業になった
カジュアル衣料大手の
「ユニクロ」の創業者、柳井正会長だって
『1勝9敗』(新潮文庫)なんて
本まで出版してるくらいなんですから。
これが意味するところは
「柳井会長のような成功した人でも
10回のうち9回は失敗するんだよ」
ということでもあるのですが、
ビジネスで
もっと大切なことは
「とにかく10回は色んなことやってみる」
つまり、
「打ち手の数を増やす」です。
要するに、
成功する秘訣は
「成功するまで違うことをやり続ける」
ことだと言っているワケです。
でもね、
私たちって
1回か2回上手くいかなかったからって
行動を止めちゃいがちですよね…。
考えたら
「ユニクロ」だって
たくさん失敗してるんです。
私が大学生の頃、
ユニクロで売っている商品の品質は
まさに「安かろう、悪かろう」でした。
ユニクロは「Gap」がはじめた
SPA(製造小売り)方式を導入して
生産管理のスタッフを現地に常駐させて
徹底的に工程管理したことから
ようやく品質が安定するようになりました。
また、
他にも失敗事例として、
日本で農業分野へ参入し、
野菜の販売を始めるも1年半で撤退、
さらに、靴専門店事業の撤退など
たくさんの失敗を重ねてきました。
でも、
ご存知のように
1,900円の「フリース」が大ヒット
2,800万枚以上の販売となったり、
「東レ」との技術提携で共同開発した
「エアリズム」「ヒートテック」など
機能性インナーが大ヒットしてますよね。
また、
海外展開では
アジア各国への出店が大当たり。
このように
他の失敗を帳消しにするほどの
大ヒット、大成功を収めています。
たとえ
勝率は「1勝9敗」だとしても
どれか1つが上手くいくと分かったら
持ちうる
リソース(経営資源)を集中投資して
一気に「一点突破水平展開」を目指す。
何と言っても
これが「ユニクロ」の
成功の秘訣でしょう。
同じように
ローカルビジネスや
スタートアップ企業だって
ある意味
ビジネスの前提として
多少の失敗は折り込む必要があると思うので
「1勝9敗」精神で
とにかく「打ち手」を増やす。
そうして
上手くいったことに
集中投資していくことが大切。
ただ、
どんなアプローチにも
それぞれ「可能性」と「限界」があるので
たった1つの
アクションで終わらせないで
連続して、あるいは同時に
たくさんの「打ち手」を打つべき。
経営とは
単発の施策の集合体ではなく、
連続した「打ち手」の結果
もたらされるものだからです。
ユニクロの「1勝9敗」、
私たちもぜひ取り入れたいですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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