第287回 販促の意識が「マインドシェア」を高める
戦う前から「意識」で負けている!?
私は
金曜日と土曜日の朝、
それから日曜日の夕方に
ある会社のことを思い出します。
なぜかと言うと
その時間帯になったら
私に「LINEメッセージ」が来るからです。
勿論それは
その会社のLINE公式アカウントを
私が事前に登録しているからなんですが
比較のために
他の大手企業の公式アカウントも取得していて
それで経過観察してみると
情報発信の「頻度」が不定期だったり、
回数が少なかったりするので
ついつい忘れた存在になってしまいがち。
その中で
その会社は他社の何倍も
お客様との「接点」を持てているのですから
ブランド「想起率」の差は
積もり積もればとんでもない差になって
集客、購買率に大きく影響してくるでしょう。
マーケティング用語に
「マインドシェア」という言葉があって
消費者の心(マインド)に占める
企業・商品ブランドの占有率のことを指します。
それにのっとって話すなら
週に3回も「顧客接点」を持てれば
お客様の心はその会社のことで
埋め尽くされちゃうかもしれませんよね。
私が毎週
金・土曜日の朝、
日曜日の夕方に思い出している会社とは
ご存知、カジュアル衣料大手のユニクロです。
私はとくにユニクロのファンでもないし
シャツの下に着る「エアリズム」以外は
ユニクロのウェアはあまり持っていませんが
「販促」を勉強するためにアカウント登録しています。
私たちも
アパレル会社として
世界第4位になるほどに成長した
ユニクロの「販促」活動を
もっと見習うべきだと思います。
ユニクロの他にも
・回転ずしチェーン
・学習塾
・牛丼チェーン
・スポーツブランド
・コンビニエンスストア
などなど
たくさん大手企業の
公式アカウントを登録していますが
その中でも
ユニクロだけが目的をもって
定期的に、そして戦略的に
「情報発信」をしています。
PDCAサイクルも
きちんと回していて
だからこそ結果も出るのでしょう。
そう言えば
何年か前までは
ユニクロのLINEでの情報発信は
金曜日の朝だけでした。
きっと最初のキッカケは
ユニクロが金曜日に行なっている
チラシの「新聞折込」に合わせて
LINEでの発信を始めたんでしょうね。
それが
何らかの効果が出て
LINE販促をもっと拡大しようとして
土曜日の朝、日曜日の夕方の情報発信も始めた。
実際に私も
毎週ユニクロのことを
思い出す身体になってしまいました。
さすが
創業者の柳井さんが
「一勝九敗」(新潮文庫)という本を
出されている会社だけあって
「打ち手」の数でも他社を圧倒している。
私の仕事先でも
これと似たようなことをよく聞きます。
たとえば
クライアント様の
飲食店がある山口県宇部市では
平日になると、
繁華街でも人がガラガラで
外を誰も歩いていないなんてことが
けっこう頻繁に起こります。
そんなときに
ビラ配りでなんとか
集客しようと外に出てみると
繁盛している
地場の居酒屋チェーン店の
スタッフさんだけがビラ配りしている、
そんな状況を目撃して感心するんだとか。
ほかにも
もっと本気で販促しないと
いけないようなお店がたくさんあるのに
SNSでの情報発信もビラ配りもせずに
ただひたすら「待ち」の営業をしている。
やっぱり
繁盛店はきちんと「販促」しているから
繁盛しているんだって感心するそうです。
この「意識の差」にこそ
繁盛とそうでないかを分ける
決定的な原因があるのではないでしょうか。
戦う前から「意識」で負けている。
スポーツでよく聞く戒めの言葉は
ビジネスでも当てはまりそうですね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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