第168回 人が評価するものを知る

お客様が欲しいものが分かっていますか?



マクロ経済学を確立させた

著名な経済学者である

ジョン・メイナード・ケインズの

言い得て妙な「名言」をご存知でしょうか。



どんなものかと言うと

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「株式投資」とは美人コンテストである。

この投票で賞金を得るには、

あなたが美人と思う人が重要なのではなくて、

多くの人々がどんな女性を美しいと思うかが重要であり、

あなたの好みとは無関係である。

相場の時価は美人投票の結果である。

           ジョン・メイナード・ケインズ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というもの。



ね、まさに「言い得て妙」だと思いませんか?



このたとえ話でケインズは、

業績の良い銘柄の値が

必ずしも高くなるわけではなく



多くの人が買いそうな銘柄を

人より先んじて買うことが

投資においては大切だと言っているのでしょう。



要するに、

投資家心理は客観的な経済の事実とは別に動く

というのが市場のルールということ。



このように、

自分の価値観とは一線を画して

世の中のメインストリームを意識することは

商品・サービスを提供する際にも大切。



どれだけこだわって、

どれだけ高品質の

商品・サービスを提供したとしても



お客様から評価されなければ

まったく意味がありませんよね。



でも、往々にして

私たちは独りよがりの

商品・サービス開発に陥ってしまいがち。



開発段階から

きちんと「フィードバック」を受けて

「PDCAサイクル」を回していく。



お客様からどのように見えるか、

どのように修正すれば

より良い「商品・サービス」になるか。



マーケティングとは
「お客様視点」になること。



実は、これが何より難しい。



なぜなら私たちは

自己肯定感、自己重要感など

自分中心の視点から離れられないように

プログラミングされている生き物だからです。



たとえば

私のクライアントで飲食店の

クイーンズカレーさんの例であれば



毎月毎月、

限定メニューを作っても

ホントに大当たりするメニューは

1年間で1つか2つくらい。



それくらい

お客様が「何を好むか?」という

嗜好を掴むのは難しいもの。



それでも、

2年間、提供し続けた

「月替わりの限定カレー」の中から



「テキサスベーコンカレー」という

注文率が30%近い

いまの看板メニューが誕生しました。

そうは言っても

飲食店のように

新商品のサイクルが

「短い」スパンで出せる場合と、



製品のように

開発コストが莫大になる場合とでは、

同じように考えることは出来ないと

言われる方も多いのではないかと思います。



製品開発の場合は

開発プロセスの中で

市場からのフィードバックを

いかに反映させるかが大切になるでしょう。



良く言われることですが

「プロダクトアウト」ではなく

「マーケットイン」の発想ですよね。



「お客様視点」

「お客様基点」



忘れないようにしていきたいですね。



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日報コンサルタント 伊藤博紀

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