第120回 なぜ経営者には「伴走者」が必要なのか?
「道化師」の役割とは?
接客業のクライアント様の話。
私たち日報ステーションでは
月に1~2回、1回1~2時間の
「定期面談」を行なっています。
経営者に毎日、「日報」を
書いてもらっているワケですが
「定期面談」では
「日報」では答えの見つからなかった
やっかいな問題を一緒に考えたり
「年間計画」「月間計画」を
経営者と一緒に作っています。
先日、行なった「面談」では
接客業のクライアント様が
「こういうお客は嫌い」
「こういうお客は好き」
「こんな人とは付き合いたくない」
などの好き嫌いを言い始めて
「だから、そんな人はお断りしようと思う」
というような話になりました。
こういった類の
不平・不満をじっくり聞いて
ストレス気味のクライアント様の
「ガス抜き」のお手伝いをすることも
日報コンサルタントの大事な仕事の1つ。
しかし、行動にあまりにも
「制限」がかかっているような場合は
経営者に適切な「質問」を投げかけて
「別の考え方もできるね!」という風に
ほかの「視点」にも気付いてもらわないと
ビジネスに悪影響が出ることもしばしば。
この経営者の場合は
前職での接客での経験が
少し「トラウマ」になっていて
無意識のうちに
同じタイプのお客様や
同じような状況を避けてしまっている。
そのことに本人は気付いていない。
でも、信頼する相手から
適切な「質問」を投げかけられたり
フィードバックを受けたりすると
そのことに気付くキッカケにもなります。
私たち人間は
自分自身の考え方の「枠組み」から
1人ではなかなか抜け出すことができない
本当に厄介な生き物。
だから、伴走者が必要なんです。
かつてヨーロッパの
特権階級の権力者たちは
「宮廷道化師」と呼ばれる人を自ら雇って
「行政」と「民」の中立の立場で
おどけた表現で「世間の風評」を伝えてもらい
価値観を「相対化」させていたんだとか。
(例)15世紀ポーランド王国の「スタンチク」
このように
経営者のような権力を持った人や
誰にも相談できない立場の人は
第三者の「視点」を入れることが
ビジネスにおいても有効です。
たとえば、
あなたのビジネスは
お客様から一体どのように見えるのか?
この「視点」が得られるだけで
より良い製品・サービスを
提供することが可能になりますし
集客・アフターサービスなど
マーケティング面でも圧倒的に有利。
アドバイスを受けなくても
人に話すだけでどんどん「気付き」が出てくる。
そんな経験お持ちじゃないでしょうか?
私たちは
1人では自分の事が分からない。
そのことをしっかり頭に入れて
ビジネスを見直してみるのも
いいかもしれませんね。
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日報コンサルタント 伊藤博紀
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